消耗戦 |J2第12節 vsファジアーノ岡山 2020レビュー

2020シーズン

 

この試合は5連戦の中日、中2日での試合とかなりしんどい日程。試合自体も60分以降試合のテンポが変わらず、画面からもしんどさが伝わってくるように。

というわけで私のやる気もなくなったので手を抜いてざっくり振り返り。ポテサラもから揚げも自作する気力がないので冷凍餃子にしましたってぐらい手を抜きました。たまにはこんな試合もあるさ。

 

目次

1.マッチレビュー

メンバーはこちら。

岡山は先発5人変更。上田、上門の切り札をベンチに置く形に。メンバーを入れ替えながら浮上を狙う。

新潟は3人変更。前節退場の本間に代わり、本職SBの堀米が3試合ぶりの先発。島田も2試合ぶりの先発で古巣戦に挑んだ。荻原は加入即ベンチ入りに。

 

①新潟の狙い

新潟は相変わらず繋ぎたい。しかし岡山が前からプレスをかけてくるので中央に余裕はない。恐らく得点力のある新潟をペナルティエリア付近まで簡単に近づかせたくなかったからだろう。

 

というわけで山口戦ほど繋ぎ倒せず、長いボールを使う場面が多くなる。戦い方は栃木戦の時と似たイメージ。

  • マンジー、シルビーニョ、ロメロの3枚がターゲットに
  • 堀米、ロメロ、島田らが落としを受ける

この形から前進を試みるも、マンジー、シルビーニョが収めきれず次に繋がらない場面が多数。また、うまく前線で収めて全体を押し上げても、コンパクトな陣形を保ち続ける岡山を突き崩すのは難しく。

 

なかなか突破口が見えない中、序盤を過ぎたあたりから右SHロメロの突破が光り始める。相手を背負った状態でもゴリゴリと強引に突破し、24分にはニアポスト直撃の惜しいシュートも。

しかし、31分にもも裏の辺りを痛めて負傷交代。加入したばかりの荻原が早々にお披露目となるが、勢いの良い仕掛け等を見せることはできず。

ロメロが去ってからは押し込む場面も減少。堀米、新井のいる左サイドを大きく使い、DFとMFの間にマイナスクロスを入れてシュートまで至るシーンもあったが、再現性のあるものにできず。

 

この試合ではテンポが変わる場面が少なかった。というのも、選手の動きが重く、ボールが動いている間にパスの受け手以外の選手が連動して走り込むシーンが少なく感じた。また、芝の状態の影響もあってかパススピードも上がらず、相手の対応しやすい攻撃に終始してしまったと言える。後半は特に疲労の影響が色濃く、雑なプレーも増えてしまっていた。セットプレー以外にはほとんど脅威を与えられなかった。

 

②岡山の狙い

岡山は敵陣でボールを奪えばスピーディーにショートカウンター。しかし、自陣からはGKも使って繋いでいく。

この試合、上田と上門というボールを持てる選手を敢えてベンチに置いたことから、相手が疲れてきた後半勝負!という狙いがありありと伝わってきた。その分スタメンにはボールの扱いに長けた選手は少ない。というわけでボランチは経由せず、DFラインがビルドアップの主体に。

  • GK、CBの3人で繋ぎ新潟の2トップに対して数的優位を形成、プレスをかけることを躊躇させる
  • SBが大きく開いて新潟のコンパクトな陣形を広げさせる
  • FWは高い新潟最終ラインの背後を狙い、ラインを下げさせる

こうしてサイドを起点に新潟のブロックの間を突き、ここから前進していた。特に多かったのは左からの展開。岡山の決勝点もこの形から。

これ以外にもシンプルにFWが新潟SB裏のスペースに飛び出し、前進を図った。こうして敵陣深くまで侵入はできたものの、シュートまではなかなか至れず。新潟は自陣ゴール前では集中力高く守れていた。

 

後半に上田、上門を投入してからは岡山のターンが連続したが、狙いは大きく変わらず。それでもFWの裏狙いが新潟DFにとってはボディーブローのように効き、最終盤にはコンパクトな陣形を保てない場面も。これも決勝点に繋がったと言える。

 

 

2.試合結果

岡山 1-0 新潟

得点者 岡山  86′ 白井 永地
得点者 新潟

詳細なデータはJリーグ公式サイトFootball Labへ。

 

 

3.まとめ

過去イチぐらいのものすごい雑な振り返りでお送りしました。見ているこっちまでしんどくなる試合だったもので…

アルベルト監督もインタビューでこのように語った。

--今後、連戦をどう乗り切るか?

選手たちは可能な限りの努力をしている。そこは皆さんにも理解してほしい。

今日の試合に負けたことに対する言い訳をするつもりはまったくないけど、真夏で湿度が高く、(気温も)30度を超える中の過密スケジュールでも、最大限の努力を(選手が)ピッチの中でしていることは、たたえたい。誰もがレベルの高いプレーを毎試合期待する。それがかなう場合と、かなわない場合がある。選手たちはできるかぎりの努力を今日もしてくれたので、彼らを誇りに思います。

―アルベルト監督―

(意訳)しんどい。

 

互いに攻撃はピリッとしないものの、守っては体を張っていた印象。白井の決勝ミドルも、フリーだったとはいえペナルティエリア外から打ったもの。それほど確率の高くないものが入ってしまった、というところで、負けたのはあくまで結果論に過ぎない。そう思う。

今後も5連戦が続く中で、プレー強度の落ちる試合があるのはしょうがない。落とす試合があるのもしょうがない…

 

ただ、これを引きずらないこと。引きずると次がもっと辛くなる。だからこそ悪い流れは素早く断ちたい(次節は私ももう少し頑張りまする)

次節とその次はホーム。この試合からきっちりと切り替え、溌剌とした、積極的なプレーを見せてくれることを願う。

 

 

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