J2第28節 vsファジアーノ岡山 その手で掴みとれ

2019シーズン

新潟にとって勝負の8月も折り返し。順位が上の、しかし近い相手との連戦です。今季、というかここ何シーズンも「ここが大事」というゲームに限って落としている我が軍でしたが、それはこの日も同じだったようで… 勝負強さというのはどこで買えるんですかねえ メルカリに売ってますか?それとも楽天市場ですか?誰か教えてくださいよ!

 

 

1.試合結果

新潟 0-3 岡山
得点者 新潟
岡山 32′ 仲間隼斗 63′ 山本大貴 90+6′ イ ヨンジェ

詳細なデータはJリーグ公式サイトFootball Labへ。
ハイライト動画もどうぞ。

 

 

2.マッチレビュー紹介

🔶とりさわさん

アルビの課題がしっかり書かれています。むなしい…

 

🔴ファジスキーさん

丁寧に展開の推移が描かれています。ぜひ。

 

🔴たくみさん

どこかのサッカーサイトのレビュー記事のような雰囲気。より個人にフォーカスを置いていて、視点が違っているので面白いですよ。

 

🔴picklesさん

最後まで岡山の選手への愛情たっぷり。勝利試合のレビューっていいよな〜

岡山はJ2の中でもレビュー活動ですごいですね!

 

3.マッチレビュー

スタメンはこちら。

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新潟はつい先日川崎から帰ってきたマイケルと体調不良で前節お休みのレオナルドがそろってスタメン入り。

一方の岡山は夏のウインドウで獲得した増谷、山本がそろって先発に。現在J2得点ランクトップのイ ヨンジェの相方が定まらない状況が続いています。

そして彼に触れないわけにはいきません。背番号28早川史哉が久方ぶりのメンバー入りとなりました!拍手👏 白血病に苦しみましたが、ようやくここまで来てくれました。これからさらにチームの力になってくれることでしょう。おかえり!!!

図中矢印について(今回書き忘れたので)
・オレンジ実線:新潟パス
・オレンジ点線:新潟の動き
・白実線:岡山パス
・白点線:岡山の動き

①岡山魅惑の両SH

試合は立ち上がりからテンション高め。相手の様子見をする気はなく、両者序盤からゴール前を行き来する展開に。その中で両者の狙いが浮かび上がってきました。

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岡山の右SH上田は元々ボランチの選手。スピードはないものの運動量があり、正確な左足からのラストパスやセットプレーは試合を通して効いていました。彼が輝くのはやはりピッチ中央ということで積極的に中央〜左へと寄っていき、3CHのような形に

さらに憎らしいのが左SHの仲間。彼はハーフスペースの住人となり、左SB椋原のオーバーラップを引き出し、左FW山本やボランチ喜山、時には上田とも絡みながらいやらしいポジション取りで新潟のブロック崩しの旗手となります。

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新潟は両SHを起点とする岡山の可変式の攻撃を前に有効打を見出せず。序盤はゾーン2(ミドルサード)でボールを奪おうとしていましたが、プレッシャーのかけ方が中途半端になってボール保持・前進を許していまします。

特にボールの奪いどころであるボランチのサチローが仲間を見る形が頻発してしまい、岡山のボランチにプレッシャーがかからなくなっていました。サチローがボランチにプレスを掛けに行けば、山本に背後を狙われる。永遠に塞がらない穴が新潟を苦しめます。

 

そして先制点も左サイドオーバーロードから。仲間、椋原で新潟の選手を引きつけ、関戸に下げて左ハーフスペースでフリーの上田へ。ダイレクトでハーフスペースに走りこむ仲間に繋いでフィニッシュ。綺麗すぎて動画を貼る気は起きません。仲間は新潟戦3戦連発。ナカマ、ダイキライ。でもJ2ドラフトなら確実に上位指名します。何が言いたいかって?早くJ1で夢を叶えてください。アナタノイバショハココジャナイ

 

②ブロック崩しは工夫次第

先制されるまでは攻撃の有効打が打てなかった新潟。岡山の切り替えが早く、いつものカウンターは不発、フランシスは椋原にびっちりマークされるとなるとブロック崩ししかありません。しかし毎度のことでボランチが低めなために選手間が遠く前線で繋げない新潟。先制された後にボール保持が増加。SBも高い位置を取り始めます。

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岡山は4-4-2で前からプレッシャーをかけつつコンパクトにする姿勢。これに対し新潟は2CB+ボランチでプレス回避しながら前進、マイケルとカウエがブロックの間にタテパスを打ち込み、そこからのコンビネーション狙い。悪くない場面もあったが実らず。むしろ中央に集まってしまい、サイドを岡山のように崩せずクロスを放り込むだけになっているのは山形戦と同じでした。ただ、岡山のボランチを引き出して広がったバイタルを突くなど、明らかに山形戦よりも可能性を感じられました。しかしフィニッシュにうまく繋がらない。

 

巻き返したい新潟は後半からマイケルと將成のポジション入れ替え。さらに50分に新太→シルビーニョで善朗を左SHに。シルビーニョが最初のプレーでサイドを突破しチャンスを作り、さらに新潟が押し込む時間が増えていきます。

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ぎこちなさのあった將成に代わって右SBになったマイケルはボールの落ち着きどころとなり、ライン間にナナメのパスを狙っていくことでビルドアップの出口としての役割を担っていきます。さらに大外のフランシスに対してハーフスペースに位置してCB→SHのパスコースを開通させ、インナーラップも仕掛けるなど、前半にやられ放題だった仲間を守備に走らせることに成功。

またシルビーニョがライン間および右ハーフスペースでボールを引き出すことで、岡山のブロックの中も使えるようになります。陣形の変化によりサイドでの手詰まりも解消し、セットプレーも増加。押せ押せムードになってきたビッグスワン。それは63分に突如終わりを告げます。

 

③勝負を分けるは熱量

63分。シュートをがっちりキャッチした一森はパントキック一閃。イ ヨンジェが將成に競り勝ち後ろへ流す。ここに抜け出した山本がループシュートでゴールへ。後半押し込まれる展開ながらトランジションでの集中は切らさず、背後を狙うことをやめなかった岡山は素晴らしいです。

ただ何より新潟が集中できていなかった。イ ヨンジェが競る直前に動き出した山本に対し、大武とマイケルはボールウォッチャーとなり完全に遅れる。さらに大谷もシュートされる直前で我慢しきれずに倒れてしまい、コースを開けてしまいました。チーム全体として前への意識が高まる中で、リスク管理が甘くなってしまったことは大きな問題です。何より守備の引き締めを期待していたマイケルがそこに関わってしまったことが残念でした。

 

岡山は追加点後に出足が良くなり、強度を増した守備陣に対し新潟は前進が滞るように。マイケルが退いた後はブロックの間を突くようなパスも減り、加えて善朗やシルビーニョがライン間で待てず、下がって受けるようになります。こうなるとブロックの中への侵入が難しくなり、ボールをひっかけられて叫んでも叫んでも攻撃が空回り。ならばとサイド を使って攻めますが、87分のレオナルドのシュートは椋原にゴールライン手前で弾かれ、90分の至恩のカットインからのシュートは枠の外。入りません。

そして終了直前に岡山がPKゲット。これについて言うことはありません。1つのプレーで得失点差が1減ってしまったことを重く受け止めるしかありません。

 

 

4.まとめ

スコアとしては完敗でした。しかし内容からすればそこまでの差はありません。新潟は後半にいくつか惜しい決定機を作っていました。それが決まっていれば…かもしれません。

しかし、この日の新潟は90分戦い抜いたとは言えないでしょう。そして新潟に足りなかったものは、岡山OBのこのコメントに現れていると思います。

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もちろん失点場面では集中を欠いていました。しかしその隙を岡山が突けたのは、GKが、FWが、チーム全体が切り替えの早さやゴールを狙う意識を途切れさせなかったからでしょう。勝利を求めて最後まで戦おうとする熱量は岡山が上回り続けていたように思います。

 

山形、岡山に完封負けを喫しました。ここ最近の戦いは「相手任せ」が多いように思います。琉球や徳島のように自ら仕掛け、主導権を握りにくるチームから勝ち星を奪えている一方で、主導権を渡すことも厭わないチームには苦戦しています。攻撃のバリエーションに乏しく、アタッキングサードで相手の想定通りになってしまっています。主導権を握って攻めているように見えて、主導権が守備側にあるのです。より能動的に、こちらから守備陣を動かしていくことが求められます

次は金沢戦。岡山戦と同じような攻防になるかと思われますが、勝利を自ら掴みにいく姿勢が見られれば、同じ轍を踏まずに済むでしょう。ホームで連敗は許されません。昇格へ望みをつなぐためにも、チームとして戦い抜いて欲しいです。

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