どうも、約1カ月ぶりの更新です。
筆不精ならぬキーボード不精ですみません。いろいろ予定があってジェフ戦も柏戦もハイライトしか見れず、横浜FC戦はレビューを書くつもりだったのですが時間が取れなかったので、今回は短めです。これまでとは違う、データ中心のレビューですが、「こういった見方もあるのだな」ということで、参考にしていただけるとありがたいです。
目次
パスネットワーク図
パスネットワーク図は、各選手間でつながれたパスの本数を視覚化したものです。
これによって
チームの中で誰がパス回しの中心となっているか
が分かります。また、各選手の平均ポジションを組み合わせることで、ボールを持った際のチームの狙いが見えてきます。
色々なチームで見比べると面白いですよ。
まあ、やってみて感じたのは、この図を作るのに向いているのは、ポゼッション志向のチーム、攻撃時にポジションの流動性が少ないチームだということですね。日本代表みたいに二列が目集まってゴチャゴチャするとやりにくいでしょうね。
あくまでサッカーの一つの側面ということを理解したうえで見ることをお勧めします。
※作り方はこちらを参考にどうぞ。
https://www.sportsanalyticslab.com/lifehack/passnetwork.html
https://twitter.com/giubilomario/status/1102763947843772417
横浜FC戦かんたん分析
横浜FC戦、アルビの前半のパスネットワーク図はこちら。
- 後ろで回す際は新井、川口、カウエが主体
- 前線ではシルビーニョが中心となり、近い位置で高木、レオナルドが絡む
- 右後方と左前方をつなぐのがカウエ、大
これにプラスして、このデータ元となったパス数の表を見ると、さらにわかることがあります。
- DFラインでは右CB、SBは近距離のパスが多く、左CB、SBは前線への(特に裏狙いの)パスが多い→泰基は(出し-受け)がマイナスに
- ボランチながら(出し-受け)がプラスのカウエ、大
- シルビーニョは(出し-受け)がプラス → しっかりキープし、前線の収まりどころとなっている
右サイド、左サイドでの狙いの違いがはっきり出ていますね。もう少し掘り下げてみましょう。
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横浜FC戦のデータを見てみましょう。
注目したのはボール奪取の数値です。アルビのボランチコンビ、カウエと大は高い数値を出しています。横浜FCのボランチコンビ(渡邊・佐藤)と比較すると、差は歴然です。
先ほどのパスデータにおいて、アルビの2ボランチはパスの受け手よりも出し手となっていました。それは、彼らがボールを奪う、そしてそれを繋ぐことができていたからなのです。
すなわち、カウエ・大の両ボランチは守備、守→攻の場面で重要な役割を果たしているということです。
さらに試合の映像を見て印象的だったのは、横浜FCのカウンターの際に、カウエがファウル覚悟でレアンドロドミンゲスを止めていたことです。何度も何度も。
そして、決勝点を挙げたカウエ、それを生み出した大のフリーキック。
カウエと大は攻守全局面において大きな貢献をしているのです。まさにチームの中心です。
彼らがアルビの浮沈のカギを握っていると言ってもいいのではないでしょうか。
まとめ
今回はデータ中心に分析してみました。データを使うことで、普段目に留まりにくい部分が見えてきたり、なんとなくの印象で感じていたことの根拠を得られたりと、新たな発見がありました。データを参考に試合を見てみると違った面白さを感じられますね。
また、今回はボランチコンビに着目しました。まさにチームの核となっていることが確認でき、今後の活躍も期待したいところ!
ただ、2人のどちらかが欠けたときが気がかりではあります。サチローや秋山がそこのタスクをできるのか、はたまた新井を一列あげるのか…
無策ということはないと信じて、我々はサポートし続けます!次はホームで勝ってくれよ!