第38節 vs京都 サッカーは走るスポーツ。  2018レビュー

2018シーズン

 

どうもはじめまして、あるけんです。

僕の記念すべき初めての戦術分析記事です!

 

この京都vs新潟の試合は僕自身観戦に行きました。西京極のアウェイ席という非常に見づらい環境でしたが、頑張ってメモを取り、DAZNを何度も似て、クルクルに苛立ちながらなんとか書き上げました。レビューの作法とか何も知らないですがどうかお目こぼしを…

というわけで早速れっつらごー

 


目次

前半 京都の狙いがはまった…はずなのに…

スタメンは下の通り

サブ 京都:27 キム チョルホ 2 磐瀬 39 黒木 7 田村 11 湯澤 31 ジュニーニョ 9 レンゾ ロペス
新潟:31 田口 4 ジュフン 3 安田 33 善朗 35 至恩 11 ターレス 19 貴章

前線のツインタワーとそのそばに控える2人の俊足。それを操る足元巧みなダブルボランチ。
普通に怖いんですけど…8月までのアルビならシンプルにやられそう

14時キックオフで日差しもあったが、寒い。
スタジアムが開放的なせいで、風が吹きまくって、寒い。
観客にはなかなかシビアな戦いだった。

その風を利用して、京都もロングボールを使う。
特に闘莉王はターゲットになっており、DFからのボールをそらして岩崎が裏を狙う形がいくつかあった。また、彼がポストプレーをすることでボランチやワイドが前を向いてプレーできるため、序盤から攻勢に出ていた。

アルビは2トップをはじめ全体で押し上げつつプレスをかけようとした。

しかし、このようにボランチの一方がCB間に入ることで、アルビのFWにプレスの的を絞らせない。

また、
①ロングボールをFWに当てること
②両ワイドが裏を狙う姿勢を見せること

これによってアルビのDFラインは下げられていた。そして、それにつれてできるアルビのDF-MF間のスペース、特に上の図の白い場所でワイドがボールを受け、仕掛けるという狙いもあった。

ここでアルビはいくつかファウルをし、FKを与えてしまった。京都にとってセットプレーは強みなので、何度も嫌な展開を作られる結果となった。ただ、シュートまでは簡単にやらせないアルビの守備だった。

一方のアルビの攻撃における狙いは、

コンパクトな陣形を保ちつつ、まずは裏を狙い、だめなら前線がポジションチェンジを繰り返しながら繋いでいく

というもの。しかし、チャンスがなかなか作れない。

京都はまずDFとMFでコンパクトなブロックを構築しDFラインも高く設定しないことで、アルビに裏を使わせず、ブロックの前でボールを回させることに成功していた。アルビの前線は高さで分が悪いため、打開策を見つけられずにいた。

また、アルビの好調を支えてきた両サイドバックの攻撃参加も、京都のFWが頻繁にサイドに流れたことや両ワイドの裏への狙いを警戒してか、前半はほとんどなし。尚紀がもっと生き生きするようになれば、もっとチャンスができそうなんだけどな~

さらに、アルビは特に序盤の動きが硬く、複数人連携した攻撃ができず、京都のいい出足によって押し込まれていた。アルビが京都を押し込める形ができてきたのは、アルビの選手の動きが活発になってきた中盤以降。セカンドボールを何度もカウエが回収したおかげもあり、少しは重心を前に進められた。カウエ様様

前半の中盤から終わりにかけては、コンパクトなチーム同士のトランジション合戦といった様相で、決定機はほぼなし。このままスコアレスで後半へ。

正直、もっと京都がロングボールを使ってきた方が怖かった。風上なんだしメンバー的にもその方が良さを出せる気がした。まあ、この予想は後々当たっていたことが分かるんだけど。


後半 走り切ったもん勝ち

後半の立ち上がりは前半とうって変わって両者アグレッシブに。京都がカウンターから岩崎の惜しいシュートを放てば、アルビは尚紀が攻めあがってクロスを入れる。アルビの入りが良さそうだと思った矢先、フリーキックから最後はカウエが押し込む!

何が素晴らしいって、ボールウォッチャーになった京都のディフェンスに対し、誰よりも早くボールに反応した達也とそれに続いたカウエの動き。

達也、来年もフル稼働よろしくお願いします! カウエ、来シーズンもよろしくね。(大宮の方を見つつ)

得点後はさらに押し込むシーンが増える新潟。明らかに尚紀が攻撃に絡むシーンが増えた。
54分のシーン。広瀬が大きく蹴ったボールを篤秀が収めたところからカウンター発動。

カウンター途中を切り取ったのが上の図になるが、

・京都はボールより後ろに5枚いるのに誰もボールホルダーに行かず、マークも定まっていない
・ボランチ、ワイドの戻りが遅く、4-4ブロックができていない
・尚紀のインナーラップに対して岩崎はついていけていない

アルビが攻めきれず時間がかかったために結局京都はペナルティエリア前に4-4ブロックを作るような形になり、攻撃は終わった。

この場面に限らず、後半は京都よりも新潟の出足が良かった。そこに同点にしたい意識からか前線の選手の守備意識が薄れたことも相まって、アルビのSBが攻撃参加しやすくなった。これで攻撃に厚みを出し、セカンドボールを拾って二次攻撃ができるようになった。

それに対し、京都は前半と攻撃の狙いは変えず、よりロングボールを増やす。これによってアルビは全体的に押し下げられ、危険な場面を作られる。

それでも前半より攻めることができているのは、アルビの動きに積極性が出てきたからだ。前半は狭いスペースに前線の4枚が密集し、動きも多くなかったが、後半になって横や縦の動きが出たことで、ボランチからの縦パスやSBの上がりを引き出すことができた。

アルビの交代は篤秀→ターレス、達也→善朗、新太→貴章で、前掛かりになった京都に対し裏やバイタルのスペースを突き、ボールキープする、あるいは前線からのプレスやセットプレーでの守備の貢献が狙いと思われた。

一方の京都は小屋松→ジュニーニョ、岩崎→レンゾ ロペス。明らかにパワープレーを狙ってきた。
80分過ぎからの京都はパワープレー一辺倒。シンプルだからこそ怖い。なんだよトリプルタワーって。ただ決定力に欠けたので、どうにか跳ね返せた。牟田も入れてテトラタワーにしたら点取れたかもね!

最後の最後で走りまくったサチローにご褒美のゴール。エンブレム叩くとかあざといわ!
この日来てたアルビサポの半数は彼に恋しました。じゃあ残りの半数はどうだったのかって?

とっくに恋に落ちてるよ!

俺もだよ!


まとめ

京都の狙いは終始変わらなかった。メンバーを見た時点で想定はできたけども。

ただ前半は中途半端にやってしまった。風上なんだからもっとバンバンロングボール入れもよかったはず。アルビの足も動いていなかったから、頑張れば2点ぐらい取ることはできたはず。
まあ、それができるならその順位にいないって話。

その一方でうまくいかないながらも辛抱強く、粘り強く戦ったアルビ。こうやって勝ちきるチームって、順位表で上のほうにいるはずなんだけどな~
まあ9月以前のアルビの戦いぶりはきれいに上書きされたので覚えてません…

つまるところ、プレー中に最後まで足を止めないチームが勝利に近づくんだなというゲームでした。

とにかく、残りも三連勝で成績を五分以上にしよう!
去年と同様、気持ちよく(?)シーズンを終わろう!
あと3回ハルヲスウィングを!

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