J2第31節 vsジェフユナイテッド千葉 One for all, All for one

2019シーズン

J2に戻って2年目にして早くもJ2沼にハマりつつあるホームチームと、J2沼を上に抜け出すどころか下へと抜けだしてしまいそうなアウェイチームの対戦です。白米FCFC玄米とも形容される両チームですが、この日は名前に「米」が入る選手が3人も出場した米祭りとなりました。奇しくも稲刈り直前の時期に対戦することとなった米に所縁のある両者。稲刈りを前に豊作を願う儀式の様相を呈したこの試合で黄金色の穂のような輝きを見せたのは…⁉︎

そんなレビューです()

 

 

1.試合結果

新潟 2-1 千葉
得点者 新潟 5′, 18′ レオナルド
千葉 59′ 米倉恒貴

詳細なデータはJリーグ公式サイトFootball Labへ。
ハイライト動画もどうぞ。

 

 

2.マッチレビュー紹介

🔸hitoshiさん

こちらの方がゴールシーンを詳しく解説してます。インフォグラフィックよき。

 

 

3.マッチレビュー

スタメンはこちら。

スタメン

新潟は前節からの変更が一人。出場停止となったカウエに代わり2試合の出場停止から戻ってきた善朗がボランチに。ボランチとしては6月の甲府戦以来の出場。

千葉は増嶋に代えて3試合ぶりに新井一耀が、茶島に代えて堀米勇輝がスタメン入り。結果が出ない中で選手を入れ替えて試している印象の千葉。この日は堀米、新井と新潟の選手に名字をかぶせることで実況・解説を撹乱することを狙ってきました。

 

①ゴメスロール爆誕!

試合の立ち上がりは互いに攻め合う展開が続きますが、新潟が5分にさっそく先制します。さらに18分にも追加点。この時間は完全に新潟ペースでしたが、それは千葉の入りの悪さに起因すると考えられます。

千葉の江尻監督も試合後にこうコメントしました。

前半立ち上がりの消極的な戦いが、すべて結果につながってしまったかなという感想です。以上です。

戦術的な部分よりも、メンタル的な部分。勇気のなさ。強く行くところ。本当にサッカーの基本的なベースが、立ち上がりはできなかったと思います。

 

千葉の守備はマンツーマン要素強め。FWはCBにプレスをかけ、新潟のボランチに対してボランチが押し上げて対応、その結果全体としてハイラインになっていました。人を制圧することで高い位置でボールを奪い、ショートカウンターが狙いたかったのでしょう。

しかしこの日の序盤は問題点噴出。

・全体として寄せが少し遅い、甘い
→プレスをかけていても繋がれる

・新潟のボランチが低めに位置取りした際にボランチが前に出て対応
→空いたスペース使われる

・パスを出した選手の次の動きについていけず
→ワンツーで簡単にスペースを作られ、使われる

 

よく見られたのが以下のような場面。CBからボランチやトップ下の選手にナナメのパスを供給。そこからサイドやバイタルにつないでゴールへと近づきました。

新潟攻撃

特に八面六臂の活躍を見せたのが左SBのゴメス。マンツーマンなのに人についていけないという千葉の弱点を利用し、ナナメの動きでバイタルへも積極的に侵入。これが先制点を導きました。さらにはサイドでボールを持ったところからレオナルドとのワンツーで突破、レオナルドにリターンパスを届けてアシストを記録。

ハーフスペースに侵入しアタッカーのような輝きを見せる彼に千葉は手を焼きました。これを新たにゴメスロールと名付けましょう!(強引)

こうして整いきらない千葉を尻目に新潟は優位にゲームを進めることとなりました。

 

②中を閉めれば怖くない

千葉の攻撃はサイド中心。特に左SBの下平はボールの扱いが上手いこともあり、左でボールを持つシーンが多くありました。

しかし、新潟のFWがボランチをケアする姿勢を見せたため中は使えず。これによりサイドを使うかクレーベに放り込むかの二択に。

千葉前半

クレーベは競り合いに強く、ポストプレーの精度が高いために何度でもクレーベを狙ってきました。序盤は特に「クレーベを経由しないとシュートできない」縛りプレーをしているかのようでした。徐々に米倉が大外に陣取る右サイドも使うようになりますが、決定的な場面は作らせず。クレーベに対しても戦術兵器オルンガを抑え込んでいたマイケルが上手く対応し、クレーベの落としにも集中力高く対応。守備においても優位に進めて前半を終えました。

 

③守備のスタートはFWから

後半から、というよりも2点リード直後から新潟の前線、特にレオナルドとシルビーニョが守備で手を抜き始めます。1点リードの際はしっかり戻ってボランチを見ていたのに、リードが広がってからはボールが動いても歩いている場面が散見されました。

このしわ寄せは後ろに降りかかってきます。言葉とgifで解説。

新潟FWのプレスがかからない
→サイドでの崩しに千葉ボランチが関わりやすく
→新潟ボランチが千葉ボランチをケアし始める
→ボランチがバイタルの選手を見きれない
→CBがバイタルの選手に対応
→ゴール前の人数が減る

画像2

これと同じ形が何度か作られ、52分にはクレーベの強烈なヘッド。これはGK大谷が防ぎますが、59分に千葉は同様の形から一点を返します。大外から走りこんだ右SB米倉がゴール前に突っ込んで決めました。監督の試合後コメントによれば準備した形とのこと。クレーベが168cmのゴメスと意図的に競っていたのも狙った形であることがうかがわれました。

 

新潟の吉永監督は62分に右SHをフランシス→貴章に代えますが状況は変わらず。HTで気合を注入されたのか千葉の動きは良くなり、さらに前半途中で熊谷が投入されて中盤の強度が上がったこともあり新潟はセカンドボールを拾えずに苦しい展開。

77分にトップ下に達也が投入されてからは前線からの守備も改善されますがやはりゲーム運びに難のある新潟。うまく時間を使えずにサイドから突かれ、ゴール前での展開を作られますが気合で守り切って勝利。もう少し露骨にクレーベを狙われたらどうだったかわからなったかも。まあいい。勝てばよかろうなのだっ!

 

 

4.まとめ

前節同様前半はいいけど後半が…な展開でした。両者のメンタルによって展開が推移したと言ってもいいでしょう。

 

後半に後手を踏んだ原因について、選手たちは自覚しているようです。

特に前半は、やりたいサッカーができた。それは前線からの守備があって成り立つもの。前線の選手の切り替えが速かったので、守備で苦しい場面はなく、逆に攻撃で自分たちの良さを出せた。… 逆に後半みたいに、守備でボールに行けなくなって、ずっと走らされる展開は向いてない。多少苦しくても、切り替えの場面でもっと速く奪い返したほうが絶対にラク。   ―堀米悠斗

もちろん前線の選手が守備意識を途切れさせないように努めることは重要ですが、集中が途切れそうなときに周りの選手が声をかけて意識づけさせることも重要です。個人の問題ではありますが、サッカーがチームスポーツである以上それをチームで補うことも求められます。その意識を高く持ってほしいと思います。

 

この試合では善朗、サチロー、ゴメスとちびっこが後方に多かったわけですが、クレーベがいたことも考えると將成を入れて強度を上げる選択肢もあったのではないかなと思います。吉永監督は交代するポジションがほとんど固定していますが、そこでの駆け引きもアリだと感じます。後半にペースを握られると押し返せず殴られているため、うまく手を打ちたいところ。

今回はここまで。次節、対ヴェルディ戦の初勝利が見たいです。

 

 

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